2019.01|シルバー産業新聞
厚生労働省は先ごろ、特定健康診査(メタボ健診)の2016年度の実施率が51.4%になったと発表した。診査を始めた08年度の38.9%から実施率は徐々に上昇してきている。
厚労省によると、特定健康診査の対象者は約5,359.7万人で、このうち約2,755.9万人が受診。
性・年齢階層別にみると、男性が56.4%、女性が46.5%で男性の方が高い状況が続いている。また、40~50歳代で高いが、65~69歳が42.9%、70~74歳が43.3%と、他の年齢層より低くなっている。
特定健康診査を受けた人のうち、特定保健指導の対象者になった人の割合は約469万人(17.0%)で、前年度より約16万人余増加した。そのうち特定保健指導を終了した人は約88万人(特定保健指導実施率18.8%)で、前年度より9万人弱増加し、実施率は1.3ポイント増加した。
特定検診受診者(40~74歳)に占めるメタボリックシンドローム該当者及び予備軍は、15年度は08年度に比べ1.1%減少していた。特定検診受診者のうち非服薬者では、同11.6%減少しており、また、特定保健指導対象者は15.5%減少していた。 保険者別では、共済組合の76.7%と健康保険組合の75.2%が高く、市町村国保の36.6%、全国健康保険協会の47.4%、国保組合の47.5%、船員組合の48.5%が低いという二極構造が続いている。
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