2018年の健康食品市場2%増


2019.01| 健康産業新聞



<チャネル別市場動向>

◆無店舗チャネル「通販は伸び、訪販は縮小傾向」

健康食品の通販市場は前年比3.5%増の5,070億円。伸び率は鈍化しているもののネット通販が引き続き拡大し、5,000億円の大台を突破した。売上高上位10社のうち、6 社が売上増となった。2 ケタ増は4 社。ただし健食通販上位10社でも、4 社の売上高は横ばいまたは微減。日本通信販売協会が昨年11月にまとめた実態調査報告書では、2017年度の数字になるが、減収企業が48%で増収企業の41%を上回った。同調査では、小規模通販の苦戦が浮き彫りになっている。ネット通販では、アマゾンや楽天などプラットフォーム系企業が牽引。ネット通販のコア層は50代で、60代以上の利用も増えている。総務省がまとめた2017年の通信利用動向調査では・

■薬系チャネル「6%増、インバウンドが底上げ」

ドラッグストアを中心とする「薬系店舗チャネル」の市場規模は前年比6 %増の2,350億円と好調に伸びた。国内店舗数は、日本チェーンドラッグストア協会のまとめによると1 万9,534店舗で、前年度から660店舗増えた。2018年の訪日外国人観光客は先月18日までの累計で3,000万人を突破。目薬やのど飴などのほか、日本でしか購入できないサプリも人気だ。国内需要では…

■食系チャネル「5%増、4年連続拡大」

健康食品・自然食品専門店など「食系チャネル」の市場規模は前年比5 %増の955億円。2009年から縮小傾向が続いていたが2014年で底を打ち、4 年連続で成長した。健康機能が注目され、エゴマ油など機能性植物油や、もち麦などがヒット。EPA・DHAを含む「サバ缶」ブームは社会的現象となった。サプリの売れ行きは厳しいが、食品に近い形態の商材が伸長しているとの声も聞かれた。多くのヒット商材に共通するのが…

<人生100年時代の健康食品は?―鍵はアクティブシニア>

国の「人生100年時代構想会議」は中間報告で、2007年に日本で生まれた子どもの半数は「107歳より長く生きる」と推計する海外の研究を紹介している。我が国の人口は2053年に1 億人を割り9,924万人になると推計されている。国立社会保障・人口問題研究所の「日本の地域別将来推計人口」によると、2030年以降は全都道府県で総人口が減る。2045年には、全都道府県で65歳以上の人口割合が3 割を超える。超高齢社会の中で「人生100年時代」が幕を開けている。住民基本台帳に基づく2018年1 月1 日現在の人口動態調査によると、日本人住民の生産年齢(15~64歳)人口は59.77%で、6 割を下回った。国連の推計で26.1%とされる年少人口( 0 ~14歳)は、日本は12.2%。このままではもはや人口の増加を望むのは難しく、すでに社会問題になっている人手不足を解決する策は、外国人労働者の受け入れと、AIなど省人化技術の発展への期待以外にないのが現状だ。